パンデミックが発生したとき、アイルランドのハーミテージ・クリニックでは自宅で働く従業員をサポートするための準備が整っていました。最新設備を備えた病床数101床のこの病院では、専門の医療チームが最新の医療技術を駆使して、内科、外科、高度放射線治療などの治療を行っています。以前からリモートワークは普及していますが、医療機関では当たり前のことではありません。OneLoginを導入したことで、ハーミテージ・クリニックでは、スムーズに移行することができました。
ハイブリッドワークモデルを実現する
クラウドファースト戦略をサポートし、すべてのユーザーに優れたエクスペリエンスを提供するため、同クリニックではすでに、OneLogin Single Sign-On(SSO)とOneLogin Protectを導入していました。パンデミックが発生すると、財務、IT、各部門長、管理者など、より多くのスタッフが自宅で仕事をするようになりました。「当病院は、特定のスタッフをローテーションさせて、クリニックで働く日と自宅で働く日を分けるというハイブリッドモデルに移行しました」と、ハーミテージ・クリニックのデジタルチェンジ部門責任者であるWilhelm Pettersson氏は説明しています。
ITチームはこの移行をサポートするため、多要素認証(MFA)を有効にし、OneLogin経由でGlobal Protect VPNにログインすることを決断しました。
セキュアで簡単なアプリケーションへのアクセスを提供する
現在、スタッフや医師はOneLoginを介してさまざまなアプリケーションにアクセスしています。これには、電子メール用の Outlook Web Access、eラーニング、VPN、Qlik Sense、Mediclaim、会議と遠隔医療向けのZoom、そして拡張されたSalesforceプラットフォームが含まれます。
OneLogin SSOにより、ユーザーはユーザー名とパスワードを知らなくてもアプリケーションにアクセスできるようになります。「これは、我々にとって大きなメリットです。ユーザーはOneLoginをクリックするだけで、必要なアプリケーションにアクセスできます」とPettersson氏は説明します。
当然ですが、在宅勤務のスタッフが増えたことで、OneLogin経由でログインするユーザーが増加しました。Pettersson氏が説明するように、医療業界においてリモートワークは異質な概念だと思われがちですが、OneLoginによってその移行は容易に行われました。加えて、ITチームは安心感を得ることができました。現在では、病院のネットワークに入っていないユーザーが自宅で仕事をしたり、他の病院の医師がリモートでアプリケーションにアクセスしようとした場合、MFA認証を完了しなければアクセスすることはできません。「MFAが適用されているので、適切な権限を持つユーザーだけがセキュアな方法でアプリケーションにアクセスしていることがわかります」。
新しい働き方を予見する
多くの組織と同様、リモートワークを余儀なくされたハーミテージ・クリニックでしたが、この新しいモデルは今後も継続される可能性があります。Pettersson氏が説明するように、クラウドファースト戦略とZoomなどのデジタルツールに支えられて、この病院のスタッフは中断することなく、それぞれの業務に従事することができます。実際、Pettersson氏はリモートワークを強く支持しています。
同氏は次のように締めくくりました。「このハイブリッドモデルは、現代社会と新しいクリニック文化を色濃く反映していると思います。適切なリーダーシップとOneLoginのようなソリューションがあれば、世界の方向性に沿ったこのビジョンを自信を持って追求できます。」